初海外旅行 in America ~1日目(出国編)~

お品書き

導入

いよいよ旅たちの日。メンバーの準備は万端かと思い切れば、突如襲い掛かる刺客と忘却の呪い。そして深い傷を負うメンバーの一人。決断を迫られたリーダーの出した結論とは。そして果たして、無事に彼らは出国し、異界の地にたどり着く事は出来るのか!?

はい1日目(出国編)です。
※注意!出来るだけやわらかい表現はいたしますが、気分を害される可能性があります。

前回の記事はこちら
shussy8.hatenablog.com

出発前前夜

出発の前の前の日、私は研究室で論文を書きながら用意するものの一覧を作っていました。ちなみにほとんど準備せずに(着替えすら準備していなかった)のほほんとしていた気がします。今回は良かった(よくない)かもしれませんが。
ちなみに皆さんは、出発の3日ぐらい前には準備を済ましておいて、直前には確認するぐらいがゆとりがあっていいと思います。

出発前夜

出発の前の日、朝早くの飛行機に乗るということもあり、少し早めにTTとともに東京に行きました。このとき、東京に行く電車の中で、「フリーSIMが無い」といっていました。だからあれほど事前に用意をしろと。その後、秋葉原で最後に必要そうな物品を漁り、羽田空港のホテルに到着。使ったホテルはこちら。
first-cabin.jp
カプセルだけど、お値段お手ごろでとてもいいホテルでした。外国ではお風呂に浸かるなんて習慣無いので風呂に浸かれるのはまた帰ってきた時かなと思いながらお風呂に入っていました。
他の3人は私たちとは別で先に東京に行って私たちより遅くホテルに着きました。聞いた話いわく、昼間から酒を飲んでいたそうですマジかお前ら。
そして5人ともホテルで就寝しました。これが事件の始まりになるとも知らず…

出発当日 日本~中国

ホテル出発

出発の日、朝早くに起きなければいけなかったのですがモーニングコールもあり無事に起きる事が出来ました。ここで起床チャレンジ失敗とかシャレにならねえ。
するとメンバーの一人AHが「気分がめちゃくちゃ悪い」と言い出したのです。え?直前になって?
色々話を聞くと、深夜2時ごろから急に気分が悪くなり、何度も嘔吐をしていると…
あの、完全に食中毒の症状なのですが…(私が思っただけであり、正確な診断はしていません)

空港ターミナル

とりあえず飛行機の時間もあり、空港の荷物預け場に並ぶ事に。相変わらずめちゃくちゃ気分悪そうで、言っている内容が「トイレいきてえ」ぐらいだったのを覚えています。
で、何とかキャリーを預け、無事に帰って来いよと祈りつつ次の手荷物検査場にいきました。
そこで、問題のAHが「あ、ちょっと駄目だわトイレいってくる」といいながらスマホとパスポートを私に預けてトイレに走っていきました。今思うとこの後どうするつもりだったんだろう…
そして、列は進む中、AHが帰ってこずに皆で「大丈夫かあいつ…」「そもそも出国できるのか…」見たいな事を言っていた中、唯一のアメリカ経験者であるTTが勇気ある一言(迷言)を言いました。
「AHはここで切り捨てよう」
今だから笑い話として語れるのですが、当時はマジで切り捨てるかどうかみたいな話し合いとかしていた覚えがあります。そもそも私がスマホとパスポート持っているから帰るときどうするんだよとかそもそもスマホとパスポートだけ私が外国に持っていくのかとか私は言った記憶があります。
※注釈
実際に彼の判断は安全な旅という意味では正しかったと思います。実際飛行機内で症状が悪化されても他のお客さんの迷惑になってしまうでしょうし、外国に日本と同じぐらいの病院があるとは思えないので命が惜しければ素直にあきらめるのも手段の一つだと思います。少なくとも、今回のような事は絶対にまねしないでください。

そんなこんなをして、時間稼ぎのために2周目に並びなおして、列も進み2周目の中盤に差し掛かり本当に切り捨てなければいけないのかと思っていたとき、SKが近くのトイレ探しに行ってみるわといって走っていきました。スマホは私が持っていたので連絡手段が無く、このとき近くのトイレに居なければ本当に詰みだったという状況だったのですが、ぎりぎりでSKがAHを連れ帰ってきて、手荷物検査を抜ける事が出来ました。

飛行機内

搭乗時間になって飛行機に乗りました。AHとKKが隣の席で、私とSKとTTは3人で隣同士の座席でした。こっちは向こうの2人が気になりつつ、映画を見ながら快適な空の旅をしていました。お金がない学生だったので中国の格安航空(Air China)で行ったので、一度中国の北京空港でトランジットをはさみアメリカへ行くという空路でした。当時日本で放送中だった映画を色々見ていた気がします。あと、初めて機内食という物を食べて、思っていたより美味しかったのを覚えています。

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機内食
ちなみに後日聞いた話では、あちらはやはり飛行中に気分が悪くなって色々大変な事になっていたとか。よく降ろされなかったなぁ…

出発当日 中国~サンフランシスコ

着陸

とりあえず3時間ほどの空の旅を終え、北京空港に着きました。なんかめちゃくちゃ広い!さすが中国!といった感じでした。(語彙の無さ)
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不安だったKK、AHペアとも合流したが、とりあえずAHがトイレに駆け込む。大丈夫かよこいつ…。
トイレタイムの間と乗り換えの手荷物検査前に色々見て回ったのですが、さすが中国物価が安いと思いました。自動販売機に売っている飲み物が3元(日本円で50円ほど)で、しかもクレカ決済が出来るという代物でした。

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中国の自動販売
私としては、空港内とはいえ初海外だったので、テンションが高かった覚えがあり、色々と探検をしていました。

手荷物検査

手荷物検査を受けないと次の飛行機にも乗れないので、AHを引き連れつつ5人で手荷物検査場へ行きました。検査場へ行く通路の途中で、サーモグラフィの内部を通る場所があり、AHが引っかからないかとひやひやしていましたが、なぜか、普通に通り抜け、そのまま検査場へいけました。嘘だろおいって思いました。
検査場ですが、さすが中国という事も有り先が全く見えないほどの行列でした。3月ですが、緯度40度(日本だと秋田とか東北辺り)なので、とても寒く思ったより厚着をしていた記憶があります。その中でAHはめちゃくちゃ寒そうで、本人も「寒い…」といいながらガタガタ震えていました。
本当なんでこいつサーモグラフィ抜けれたんだ。
今だからこういったことを書けますが、当時は本当に緊迫していた状態で、大丈夫か(マジでタヒぬんじゃないか)と心配していました。
30分ぐらい待っても列が全く進まず、いったんトイレに行きたいとAHが言い出したので、係員にお願いして別口に案内していただいて一安心…と思っていたところ、なぜか私たちより後ろの列に回されるというハプニング(事故)や、TTが英語で病人が居るから途中でトイレに抜けさせてくれと空港の人に言っても英語が分からないのか拒否されるというハプニング(対応不足?)等もありましたが、AHの事を心配しつつ、無事に全員手荷物検査を抜けることができました。ちなみに手荷物検査は国によって基準が違うらしく、中国では財布やパスポートすらポケットに入れる事を禁止されていました。マジかよ中国めんどくさいな。
注釈
本当に今だからこんな笑い話的にさらっと書けますが、当時はマジで心配していました。皆さんはこのような状況にそもそもならないようにしましょう。

空港ターミナルでの小休憩

無事に手荷物検査を抜けることが出来ましたが、私はTTと同時に抜けて、他3人は別口で抜けて後で合流しようという形になっていました。しかし、他3人の姿は見えず、とりあえず次の飛行機が飛ぶ時間とゲートの場所を確認して、AHはもしアメリカに付く事ができたら病院にでも連れて行くかとか話しながら待機していました。連絡手段は必ず確保しておこうとこのとき心の中で思いました。ターミナルはとても広くて店がいっぱいあってとてもテンションがあがりました。
何とか無事に3人と合流できて、AHの様態も安定してきたようで、少し冗談を言う余裕も出てきたようです。よかった。
とりあえず皆で飛行機が飛ぶゲートの前まで行き、のんびり待機していました。ここで第2の事件が起きるとも知らずに…
ゲート前に中国のスターバックスがあり、私は個人的にクレジットカードという物を使ったことが無かったので、ためしに使ってみようぜと皆に提案しました。
注釈
皆さんはこのようなことにならないように、そもそも事前にクレジットカードが使えるのかは確認しておきましょう。

みんなとりあえず乗ってくれたようで、スターバックスに並んで私はコーヒーを買いました。ちゃんと使えてよかったと安堵したのを覚えています。
続々とコーヒーを買って帰ってきている中、一人だけレジであたふたしている人が居ました。TTです。そして、何も持たずに帰ってきたTTが言いました。「俺のクレカ全部使えないかもしれない。」
まあそれぐらいなら一応現金と他の人が片持ちするぐらいで片付くかなと思っていました。それだけならよかったんですが…
次にTTが言った一言は「ホテル泊まれないかもしれない…」
確かに、私たちの旅行で最初のホテルはTTに任せていたのですが、はじめは意味が分からなく、どういうことか詳しく聞いてみました。本人曰く、次の日泊まるホテルは、クレカの登録はしているが、それは本人確認証で、支払いは現地で行うという事だったのです。マジか…
そんなこんなで、一応ホテルが泊まれなかったときの候補を探したりしながら時間だけが過ぎて行き、中国を出る時間となりました。ターミナルはとても広く、バスで移動するぐらいだったので、バスの待機列に行きました、バス乗り場の直前で、抜き打ち荷物点検みたいなものをやっていて、引っかかった人は大変そうだなと思いながら、チケットを見せてバスに乗ろうとすると、なんと私が引っかかりました。他の4人はそのままスルーしていたのに、私だけなぜか引っかかりました。本当になぜか私だけが引っかかりました。原因?知るかそんなの
一回抜けているので、もちろん何も引っかかるわけも無く、ただの時間の無駄だと思いながら、バスを経由して飛行機に乗りました。

飛行機内

飛行機内では、機内食も出て思ったより快適で、映画を色々見て過ごしていた記憶があります。10時間ほどの空の旅でしたが、寝たり映画を見たりして一瞬だった記憶があります。
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アメリカへのわくわく感と、AH問題と、最悪野宿問題の不安とともに、今回の旅は無事に帰ってこれるのかなと思いながら飛行機で過ごしました。

次回

やめて!クレカ制限の特殊能力で、現地で宿泊を拒否されたら、まとめて予約をしてもらった身分として繋がってる私たちの精神まで燃え尽きちゃう!

お願い、死なないでAH!あんたが今ここで倒れたら、TTやSKとの約束はどうなっちゃうの? ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、アメリカに勝てるんだから!

次回、「オタク死す」。デュエルスタンバイ!

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