海外旅行 in France ~2日目 前半~

旅はまだまだ始まったばかり、2日目前半です。
前回はこちら
shussy8.hatenablog.com

朝の民宿

起床

朝起きてリビングの方に行くと、そこでは朝ごはんをのんびり食べているKKとSYの姿がありました。テーブルには焼きたてと思わしきパンが並べられていて、いい匂いがしていました。どうやら徒歩で行けるところのパン屋さんに朝ごはんを買いに行ってたらしく、私たちも買いに行くことにしました。

パン屋へ

朝のフランスの町に繰り出した私たちですが、朝のフランスは昼間とは打ってかわって2月と言うこともあり済んでひんやりとした空気が体をシャキッとさせるような感覚でした。人通りも多くなく、フランスの町並みが朝日に照らされてきれいに映っています。
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徒歩で行ける距離にはパン屋は2つほどあり、先ほどKK、SY組が行った方と同じパン屋さんに行くことにしました。
歩道を歩いてすぐの正面の方にその店はありました。フランスは朝から店を開けているところは少なく、静かな町並みとなっていますが、パン屋だけは例外です。朝から仕込みをして焼いたパンが店頭に並べられていました。色々な種類があり迷いましたが、私はハムが挟まったベーグルとショコラを買いました。
そして家へと帰りました。

帰宅、食事、準備

帰宅をしてまずは朝ごはんです。焼きたてのベーグルを口一杯に頬張ると、ベーグルのしっかり焼き上げた食感とハムの塩気がマッチしてとても美味しいパンでした。日本で食べるものと違ってパン単体でも普通に食べれそうだなと思いました。
ショコラはさくさくの生地にしっかりとチョコが入っていて甘すぎずでふんわりとした味でした。
そしてデザート用に昨日スーパーで購入していたプリンも食べました。まろやかな口触りにほんのりとした甘さで、日本のそれとはまた違った美味しさでした。
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その横では、牛乳と思わしき液体をワイングラスに注いでいるTTの姿が。彼も朝ごはん用に牛乳を買っていたようです。しかしその液体を一口含むと苦い顔をしました。そして一言。「生クリームだこれ…」彼が昨日スーパーで外側から見たパッケージで牛乳だと思って購入したものは1.2Lの生クリームだったのです。
逆にどんな味がするのだろうと思い一口飲ませてもらったのですが、なんというか味が無いチーズを飲んでいるみたいな感じでした。さすがに生クリームは飲めなかったよ…と思っていたらTTは、ワイングラスに注がれていた生クリームを飲み干しました。すげえなおい。その挑戦心と摂取カロリーに拍手です。
と、こんな感じで朝ごはんを終え、準備が出来たようだったので本日の観光場所の1つであるカタコンブに向かいました。

カタコンブ(カタコンベ)

カタコンブはパリの南の方にある観光地で地元の人からも人気の場所です。どういう場所かと端的に言うと、人骨でできた墓地です。
いつものごとくUberで行ったのですが、車の中から見ると緑が生い茂る公園のような場所に降り立ちました。
10時オープンだったので9時45分ぐらいに到着したのですが、そのときは既に長蛇の列が受け付けに出来ていました。しかし我々は事前予約していたので、その長蛇の列に並ぶこと無く優先的にカタコンブの内部に入ることができました。
ただ、看板もすべて英語で書いてあったのでどこから並ぶのかは初めの方は全く分からず、右往左往していたのですが。入口にはカタコンベという字とかわいらしいどくろのアイコンが刻まれていました。f:id:shussy8:20210501003942j:plain

入口に入ると、検問所のようなものがあり、危ないものを持ち込んでいないか身体検査を受けました。その時に我々が日本人だとパスポートを見て気づいたらしく、とても陽気に「Japonais(フランス語で日本人の意)」と出迎えてくれました。
無事皆で検問を通り、音声ガイドを受け取り、長い階段を下るといよいよ地下世界への突入です。
地下に降り立つと最初にパネルが数枚飾ってありました。そこには、カタコンブという場所がどういう場所なのか、そしてどうしてこのような観光地になったのかという歴史的な話が書かれていました。まあフランス語がほとんどだったのであんまり意味は分からなかったのですが。
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一応歴史的な話をしておくと、昔から地下通路があってそこら中につながっていて迷子になるぐらい入り組んでいたのですが、崩落事件が起きてからそこに死体を投げ入れるようになったそうです。その後新進気鋭のクリエイターが骸骨でアートを作り出して、そのまま観光地になったそうです。
パネルの通路を抜けた洞窟を進むと、トンネルのどの地点かを書いたパネルや柵のようなものもあり、なかなかに良い雰囲気を漂わせています。
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洞窟をしばらく進むとまたしても広場に出てきました。そこでは、現在はカタコンブはどういった場所になっているかという記事や、当時の形を描いた石板、トンネルの地層の話が書いてありました。天井には赤いペンキで矢印が書いてあったりと当時のそのままをできるだけ残しているんだなと思いながら先に進みました。先にはここカタコンブに置いてある人骨の一部が飾られていました。実際の人間の骨を見るのは初めてかもしれないと思いながら見ていましたが、意外と指の骨が細いなと思ったり、逆に太ももの骨って結構太いんだなと思いながら観察していました。
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そしていよいよ骸骨の迷路へ足を踏み入れました。

最初から我々を出迎えたのは、頭蓋骨でできた道でした。右も左も頭蓋骨と骨が積み重なっていて我々を出迎えています。暗い雰囲気と地下のひんやりとした冷気が辺りを包み、怖いというよりここまでいっぱいあると逆にアートな気がしてきます。写真で見ると一部しか写っていないのでちょっと怖いかもしれませんが、現地に行くと人骨しかないので逆にきれいと思えるぐらいの感覚すら覚えます。
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しばらくその通路を進むと壁には頭蓋骨でできたハートマークが現れました。もうここまでくると全く怖くないですね。なに遊んどるねん。流石フランスの新進気鋭の若いクリエイターだな。
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通路には所々に鉄柵があったのですがそれはこのカタコンブが入り組んでいて迷子になってそのまま死んでしまい一生出れなくなった奴がいるかららしいです。途中にはその亡くなった方のお墓もありました。その名前は永遠に骸骨の墓の一部として刻まれるのでしょう。
途中には突然井戸があったり、きれいに並べられた骸骨の道がひたすら続いていたり、頭蓋骨アートがあったりと地下世界にいる間は時間を忘れて歩いていました。こんな長い通路を作れるとはいったい何人の骨を使っているのだろう…
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そんなことを思っていたら広いところに出ました。そこには頭蓋骨と大腿骨でできた樽の形をしたものが組まれてありました。最後の最後に結構な迫力でした。
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さて、地底探検を終え階段を上り、地上に上がるとそこには冬のきれいな空とパリの街並みが広がっていました。
そこで一度カタコンブのお土産を買った後、みんなと合流し、カタコンブを後にするのでした。

今回訪れたカタコンブの場所はこちら
goo.gl

サクレクール寺院周辺

カタコンブを出発した私たちはサクレクール寺院と呼ばれるパリの北側、モンマルトル地方にある寺院に到着していました。
目的のサクレクール寺院をバックに目の前に広がっていたのは標高が少し高いモンマルトルの丘の上にから見下ろす、パリの広大な街でした。その風景はパリの街を一望できて、当日の天気もとても良かったのできれいで絵になりそうな風景になっていました。
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そしてその後ろには丘の上に立つサクレクール寺院の姿がありました。ドーム状の屋根が特徴的ですね。
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私たちはしばらく広場からパリの風景を眺めたり、記念撮影をしたりしていました。こんなところでもお土産を売っている商売上手な人も居ましたが、そんな人は全く気にせず観光をしていました。
観光を終え、いよいよサクレクール寺院の中へと足を踏み入れました。ちなみに入場料はかかりません。ただで参拝できます。

サクレクール寺院

サクレクール寺院の中に入るとそこには巨大な空間が広がっていました。中には一応順路と、中央に礼拝用の椅子が数百人座れるぐらい並べられていてなんというか聖なる空間という感じでした(語彙の不足を感じます。)
とりあえず順路通りに進みますがまず目の前に現れたのは巨大なステンドグラスでした。こんなに大きなステンドグラスを見たのは初めてなのですが向こう側から透けてくる日光の光が入射してきてとても
美しい作品となっていました。ここだけでも見る価値はあると思います。
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順路通りに進んでいると、次に現れたのは火がともっていない燭台でした。ゲーム的に考えるとここに火をつけたらなんか通路出てくるだろとか話していたと思います。裏に書いてある刻印も細かに書かれていてその神秘性を醸し出している感じです。まあ何と書いてあるかはわからないのですが。
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まだまだ巨大な寺院の探検は続きます。中央のところにつくと上には巨大なホール上の空間と、正面には巨大な彫像が飾られていました。なんかとても心が洗われるようで、適当に祈りでもささげてみようかと思うぐらいです。そのなんというか聖なる空間は今後も人々の祈りを受け止め続けるのでしょう。ちなみに何を祈ったのかは全く覚えていません。世界平和でも祈っていたのではないでしょうか?
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他にも、火をくべる小さな燭台がたくさん並べられていたり、絵が飾られていたりとこれでもかというぐらい空間自体の価値を上げようとしているという感じでした。私もこの空間に圧倒されているような感じすらしていました。
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燭台には自分たちでも火をくべられるようだったので、とりあえずくべておきました。また空間の中には聖書や本などを売っている店もあり、ちゃっかりしているなぁと思いました。
他にも色々な銅像やステンドグラスなどが所狭しと並べられていたので、とりあえずよく取れている写真だけ貼っておきます。
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この聖なる空間に圧倒されつつ、心が洗われたような感じがした我々はそのまま寺院を後にするのでした。こういう場所を作っておくと信仰とか宗教とかそういったものが栄えていくのもうなづけます。

サクレクール寺院広場

広場に降り立った後、私たちは近くにあったホットワインの出店に行きました。前々からホットワインを飲みたいねとみんなで言っていたので、ちょうどいいところにあったということと、この外のパリの風景を見ながらお酒を飲みたいということも重なってみんなで飲むことにしました。ホットワインというのは普通のワインをあっためたということだけでなく、中にスパイスやフルーツなどを入れたものです。
今回飲んだものも、中にはしっかりレモンが入っていました。一口含むとワインの香りが湯気とともに口に広がり、舌にはスパイスのピリピリとした触感が広がる普通のワインとは違ったおいしさでした。そしてこの寒い気候ということもあり、とても身に染みる美味しさです。
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そんなことを考えてパリの風景を見ながら飲んでいるとあることを思い出しました。そういえばパリって飲み歩き禁止じゃんということを…。(パリは貴重な文化財の保護の目的で飲み歩きが法律的に禁止になっています。)
まあそんなことを注意する人も居ないので適当に飲んで、いい雰囲気の中サクレクール寺院の広場を後にしました。

ロープウェイ

サクレクール寺院は丘の上にあるので、私たちはその丘から降りるため近くにあったロープウェイを使うことにしました。
ロープウェイは売り場が近くにありそこまで徒歩で歩いて移動しました。途中に昨日もエッフェル塔のふもとで見たローブ姿の女性たちがいました。この後まさかあんなことになるとも知らずに我々はその集団を横切りました。
ロープウェイ売り場では、数人が並んでいてチケットを券売機で購入して乗車するタイプでした。なので私たちもチケットを購入することにしました。
やはり治安が悪いのか、今回の券売機もクレジットカードで決済するタイプでした。私たちは慣れない英語を読み解きながら、何とか支払い画面までたどり着くことができたのですが、その時には後ろに魔の手が迫っていたのでした。
支払いもまとめてやろうとしていたので、支払い担当のTTが財布を開いてクレジットカードを差し込み、暗証番号を入力し終えたその時でした。大量のローブ姿の女性たちがこちらめがけて突っ込んできたのです。
私は突然何が起こったのか訳も分からず集団の外に放り出されました。最後に見たのはTTの財布に直接手を突っ込むのとそれに群がるローブ姿の女性たち。
5秒ぐらいたったのちに、やっと何が起こったのかを理解して、TTが言っていた券売機に差し込んだチケットとクレジットカードを取ってくれと集団の中で言いました。
私はとりあえず券売機の方に行きましたが、そこにはすでにTTのクレジットカードを手にしたローブ姿の女性が…。しかし女性は何ということかしれっとはいどうぞと言わんばかりにカードとチケットを返してくれました。
そしてその集団ももう取れないと思ったのかそのまま去っていきました。
実際にこの件について後からみんなで話し合ったのですが、おそらくクレジットカードは直接現金にならないからということで返してくれたのではないかということになりました。幸いにも直接財布に手を突っ込まれたTTも盗られたものはなかったようで、本当に何もなくて良かったと思います。
ロープウェイは大体3分ぐらいで下に到着するぐらい短かったですが、それでもパリの広大な風景を見ながらゆっくりとロープウェイで下っていくのはなんだか特別感があってまた良かったです。
下についた後は我々はそのまま食事をしに行きました。

Le Progres

今回も適当に角に合ったレストランを選びました。
入店すると人も結構いて、賑わっていました。外にあるパネルにメニューが飾ってあるのがおしゃれですね。
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6名も座れる席が空いているのかなと思っていましたが、何とか座ることはできました。我々は窓際の席に案内されました。窓の外からパリの風景が見れるいい席です。
レストランに来たらとりあえずいつものワイン選択タイムですね。私はワインのことについては何もわからないので、今回もTTに良さそうなものをお願いしました。
この店ではワインとともに料理も一緒に頼むらしく、前菜とメインディッシュを頼むことになりました。
とりあえず前菜としては、私は書いてあるFrogという単語をみて、それを選択しました。一度食べてみたかったということと、まあ旅先での冒険心が重なってこの決断となりました。
メインディッシュはラムの煮物を選びました。まあこちらに外れはないでしょう。

一番最初に来たのは、食前酒のワインでした。頼んだのは白ワインで毎度のごとくと言わんばかりに試し飲みの時間があります。
まあフランスのワインはどれを飲んでもおいしいのでOKというのですが。そしてみんなのグラスにそれぞれワインが注がれました。少し酸味があり濃い味の料理と会いそうなワインだったと覚えています。
ワインを楽しんでいると、いよいよテーブルに到着したのが、蛙の脚の揚げ物です。来る前は結構びくびくしていたのですが、目の前に届いてみると普通にから揚げというか揚げ物としておいしそうなにおいがしていました。
一口食べてみると、うわさに聞いていた通り本当に鶏肉をさらにたんぱくにしたような味でサクサクと口に入れることができる味でした。おいしかったです。
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ちなみに他の人のスープグラタンやフォアグラペーストのパンも分けてもらったのですが、この時に食べたフォアグラがめちゃくちゃおいしくて、初めて食べたのですがこんなに美味しいのか…と思いました。

そしてメインディッシュが到着しました。メインディッシュではジャガイモとラムの煮物が到着しました。味がジャガイモにもしっかりとついていて、ラム肉から出るジューシーな味わいの油も相まってとても美味しかったです。
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他の人もイカ墨パスタ等思い思いのものを食べていました。この店では特に外れはなく、すべての料理がとても美味しかったです。


私たちは本場のフランス料理を味わい、とりあえず借りられるうちにということでトイレにそれぞれが行くことになりました。そろそろ時間もあるから最後にトイレに行ったSKがトイレから帰ってきたら店を出ようかという話をしていてしばらく談笑をしていたのですが、一向に帰ってこないのです。私たちはトイレの中で倒れているのではないかと徐々に心配し始めました。しかし20分ぐらいしたら普通に帰ってきました。
店を出て詳しく聞いてみると、どうやらトイレが詰まったらしくそこですっぽんを使ってトイレのつまりを解消していたみたいです。そんな事件があったのか…と笑いながら私たちは次の目的地のモンマントルへと進むのでした。



今回食事させていただいたのはこちら
https://lh5.googleusercontent.com/p/AF1QipMToWlRWwnsavhB5AyhI9Rj0xwNTZSFXZjH9oEX=w408-h271-k-no
https://g.page/leprogresmontmartre?share

次回

満腹になった我々を待ち受けていたのはまさかのハニートラップだった!
そして外国恒例。トイレ問題も勃発。まだまだ旅は終わらない
次回「絵描きの街とキャバレーの芸術」
お楽しみに!!!

続きはこちら
shussy8.hatenablog.com