海外旅行 in France ~3日目 前半~

いよいよ折り返し地点を過ぎました!3日目前半です。
前回はこちら
shussy8.hatenablog.com

朝の民宿

起床

というわけで起床すると、みんながリビングに集まって片付け等をしていました。KKとSYはやはり早く起きて、昨日とは違うところのパン屋さんに行っていたみたいです。というわけで残り組もパンを買いに行くことにしました。

パン屋へパンを買いに

意気揚々と外に出たのですが、そこは冬のフランス、結構な寒さが見に染みます。私たちはあまり時間も残されてなかったので昨日と同じパン屋さんに行くことにしました。朝のフランスってやっぱり人が少ないなぁとこの時も思ったような気がします。
パン屋に到着し、昨日と同じようにパンを注文します。私は昨日KKが食べていたこの店のエクレアがどうしても食べたくてデザートとして一緒に注文しました。

帰宅、そして黒焦げ

パンを買って帰宅したところで、AHがある提案をし始めました。昨日のパンの残りもあるし、ちょっとそこのオーブンで暖めないかといったのです。みんなこの時は良いんじゃないと言っていました。まさかあんなことになるとは思わずに…
とりあえず私含め暖めたいパンを皿に乗せ、オープンへとぶちこみました。この民宿に備え付けられていたオーブンはとりあえず温度を指定しておけばその温度にしてくれるというタイプのもので、タイマー機能は付いていませんでした。なのでとりあえずつまみを回し中に食べる予定であったパンを放り込みました。そして誰も見ずに適当に放置しておきました。
私は今日行く予定のお城への道のりを確認したりしていたのですが、すると何やら焦げ臭いにおいが…。みんなが思い出したころにはすでに遅く、オーブンの中な黒い煙で満たされていました。
隙間から漏れていた黒い煙に危険を感じた私たちはとりあえずオーブンを一気に開けてみました。するとオーブンの中にたまっていた煙は部屋中に広がり、視界が黒い煙で覆われました。そして天井からジリジリと大きな音が…そう、火災報知機が鳴り始めたのです。
とりあえず煙は良いとして火災報知機を止めないと、外から人が来たりしたらそれこそめんどくさい大変なことになります。そこに居たみんながやべぇ!と思うなか1人冷静なやつが…
AHはとりあえず何か押したら止まるんじゃね?とか良いながらジャンプして火災報知器についてあったボタンを押しました。すると本当に火災報知器はその音を止めてしまいました。マジかよお前…
そんな部屋の中に残ったのはほのかな煙と黒い色のパン、そしてどうしようと佇む日本人でした。
まあ、後から人が来るかもとか、色々心配はありましたがこれから私たちには行くところがあったのでとりあえず黒くなったパンの黒くなっていない部分を食べ、それぞれが支度をしていました。ちなみにパンの味は言うまでもなく焦げた炭水化物の味がしました…
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私は別にエクレアを買っていたのでそれも食べました。そこのエクレアは普通の店で買ったつもりだったのですが、ふわふわで味かしっかりついているパンにほどよい甘さのクリームとチョコソースがかかっており、今まで食べたなかで一番と言って良いぐらい美味しいスイーツでした!思い出すだけでよだれが出そうなぐらいです。
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エクレアを堪能した後は、私も準備をして、みんなで外へ出ました。

ヴェルサイユ宮殿

電車でGo

今回はUberで行くと時間はかかるし結構なお値段になってしまうので地下鉄で現地まで行くことにしました。
チケット売場でいつもの如く黄色いチケットを買い、広い構内を迷いながらもなんとか地下鉄に乗ることができました。ちなみにパリの地下鉄は一度チケットを買うと、2時間乗り放題のチケット
(t+ ticketsというらしいです)のため、遠出する際にはこちらを使うといいと思います。
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地下鉄に乗る際には、駅のホームで待たないといけないのですが、さすが治安が悪いのか何なのかホームの見える向こう側にはホームレスやたむろしている若い人がいました。
こんな朝早くにというのと、駅のホームにホームレスがいるというのが私的には少し衝撃でした。
地下鉄で揺られている途中に、一本電車を待たないといけなかったのですがその時に長い動く歩道を歩いたり、香ばしいにおいが漂うパン屋さんに行ってパンを購入したりとパリの地下鉄の雰囲気を楽しんでいました。ヴェルサイユ宮殿への最寄りはヴェルサイユ・シャンティエ駅(Versailles-Chantiers)という名前の駅で、そこに行くまでに電車を乗り継いだのですが、ヴェルサイユ宮殿に近づくにつれ段々周りに緑が増えてきてとても自然豊かな風景が所々に広がっている場所でした。

ヴェルサイユ・シャンティエ駅(Versailles-Chantiers)

駅に着くと、それなりに多くの乗客が降りて、私たちも同じように降りてついていくことにしました。駅内部はきれいに整備されていてそこそこの大きさの駅でした。駅を出た直後に我々を出迎えた周りの風景は花畑が所々にある整えられた広い庭園の中央に、レンガで作ったような古風の家が建っている、そんな風景が道なりに続いていました。そのまま道なりに進んでいくと、遠くの方に黄金に輝く建物が見えてきました。整備された地面を超え横断歩道を渡るとその姿は徐々に大きくなってきていました。そしていよいよかの有名なヴェルサイユ宮殿へと足を踏み入れるのでした。

ヴェルサイユ宮殿

入場ゲート

入場ゲートと思わしき正面にはそれなりの行列ができていて、これを待たなければいけないのかぁと思っていましたが、実は前回も来ているKK曰くチケット売り場は別の建物にあるらしく、私たちは正面玄関から右にそれてそのまま横にある建物に入っていきました。建物の中はそれなりの列ができていて、チケットを買う間しばらく待っていたのですが、周りを見渡しても古風のレンガでできた建物が外に見え、私たちのいる建物は石膏のような白い石でできていました。チケット売り場にまで石像が建っているのは、もうここまでくると驚くというよりいつものことのように思えてきますが、ここにある石像はより細かく造形が掘られていたように思います。
チケットを無事に購入した後、私たちは荷物検査を受け、無事に内部に入ることができました。
内部に入ると私たちは庭の探検なども含めて3時間後にここに集合するように約束し、各自で探検に出かけました。

宮殿内部

さて、ここから宮殿内部の探検が始まりました。まず最初に私たちを出迎えたのは広間の奥にたたずむ光が照らされた石像で、すでにこの時点でどこかのゲームに出てくるようなダンジョンを彷彿とさせます。私はTTと一緒に行動し、それ以外の4人が別でまとまって行動するという形になったのですが、何せ集合時間まで3時間しかなくしかもとても回り切れるような大きさではないので、とにかく急ぎ足でどんどん奥の方に進んでいきました。
ちなみにこの時には宮殿の地図も手に入れて、その大きさから絶対3時間で回り切れないだろと思っていたので、とりあえず宮殿の中をめぐって余った時間で庭園を進むことにしました。
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最初の方には、ヴェルサイユ宮殿の設立された歴史や当時の背景などを動画で説明していたり、ヴェルサイユ宮殿やその周囲をミニチュア化したものなど、ヴェルサイユ宮殿を説明するためのものが展示されていました。まあ歴史よりも美術品の方をじっくり見たかったのでここ辺りは軽く流していました。
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その後、奥の方に進んでいくと当時の絵画や美術品などが多数置いてある部屋につきました。ヴェルサイユ宮殿の展示はおそらく数が多すぎるのでしょうか、結構な部屋の中に絵画や銅像などが多数飾られており、宮殿というより本当に美術館のようでした。しかし単純な美術館というわけでは無く、ヴェルサイユ宮殿が建てられた当時の厳かな雰囲気がそのまま残っているかのようなそんな空気でした。所々にある彫像や当時に備え付けられていた家具などから、ヴェルサイユ宮殿が建てられた当初の豪華さや権力の持ち方が計り知れるかのようなそんな空間でした。また、ヴェルサイユ宮殿が当時から権威を持っていてそれがそのまま残っているところとして、天井にまで細かく絵が描かれていて豪華絢爛だなぁと思います。それぞれの部屋に名前がついており、専用の部屋だったのかそれとも識別のために名前を付けてあるのかはわかりませんが、それぞれの部屋は子供が遊べそうなぐらい十分な広さがあり、領土の広さ自体もこの時点でうかがえます。中には社会の教科書で見たことがあるかのような絵も飾られており、なんか見たことあるような無いようなみたいなことを思っていました。
あまりにも写真も多すぎるので今回はお気に入りのショットを抜粋してご紹介します。

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これは大広間の風景を2階から撮影したものです。奥に光り輝いているシャンデリアがとても美しく本当に何か式が行われそうなところです。中に入れなかったのは残念ですが、上から撮影するだけでもとても神聖な雰囲気が漂っていることがうかがえました。入って中央から写真撮影したかったなぁ。

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天井一面に広がっている絵です。これは確かヘラクレスの間の天井に描かれていた絵です。各大広間や部屋の中にこのような絵が描かれており、歴史的なことやその絵の意味するところよりもどうやってこの絵を描いたんだろうという思いの方が先に出てきます。

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おそらく当時住んでいた人によって使われたベッドです。こんなカーテンがかかっているようなベッドを見たのは初めてなのですが、ここで寝転がったらきもちいいんだろうなぁと思います。ただシャンデリアはちょっとまぶしいかも…?

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これはとある部屋の壁にあった彫像です。なんというかこのような豪華な彫像を部屋に建てるのは何というかお金が余っていたのかそれとも権力の象徴だったのか。おそらく後者でしょうが。でも部屋の一部にこんな細かい彫像を掘れるということは結構な経済力があったり、とにかく至る所を豪華絢爛にしようとしていたということがうかがえます。

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これは鏡の間で取った写真です。鏡の間という名の通り、通路の壁や扉が鏡でできており、とてもきらびやかな通路となっていました。
天井からも豪華なシャンデリアがぶら下がっており、通路にいるだけで当時の貴族の気分が味わえるかもしれません。

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ここは銅像がいくつもある通路で撮った写真です。左右に偉人の銅像がいくつも飾ってあり、なんというか本当にゲームに出てきそうな場所でした。
一体一体が丁寧に彫られており、昼間見る分にはとてもゲームに出てきそうという感じでテンションが上がるのですが、夜にここの通路を通ると動き出しそうで怖いなぁと思います。
ゲームでしか見たこと無いような風景がこんな実際に見れるのはこのヴェルサイユ宮殿ならではと思います。

宮殿外部

中を探検し終わって、残りの時間で宮殿外部の庭園を散歩することにしました。庭園は宮殿内部よりもはるかに広く、絶対に回り切れないと思ったので中間地点程でおりかえすことにしました。
宮殿を抜けるとそこには丁寧に手入れされた生垣が広がっていました。
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宮殿内部からもちらほら見えていたのですが目の前に立つと思ったより大きく、ここだけでも子供ころなら追いかけっことか色々ワクワクする探検ができたのではと思います。
宮殿から離れてさらに進んでいき、振り返ると後ろには今まで居た宮殿が大きく写っていました。宮殿自体もとても大きかったんだなぁと思います。
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そして正面には超広大な庭が広がっているのでした。これ一つの庭なんですよ。向こうに見えるアルファベットのFを回転させたような形の泉?も含め全部庭なんですよ。
どれだけ広いんだよと。向こうまでは行きたくないなぁと思います。一日かけても回り切れるかどうかというぐらいです。
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というわけでとりあえず庭の向こう側をめがけて進んでいくことにしました。
ここからも撮影した写真からダイジェストでお送りします。
途中には泉があったりしたのですが、そこに白鳥がいて一緒に行動していたTTが威嚇されていたりして面白かったです。
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歩いている途中で所々わき道にそれたりしていったのですが、それぞれのエリアに構造や建造物に特徴があり本当にゲームの世界でダンジョンを探検しているようでした。
途中にはこんな感じの噴水があったり、燭台があったりして、絶対ここゲームだったらセーブポイントだろとかそんな話で盛り上がりながら歩みを進めていました。
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更に道を進んでいくと、奥に鉄格子で閉じられた闘技場のようなところもあり、ここポケモンバトルするところでしょとかも話し合っていました。
ポケモンバトルじゃなくてもなんか絶対ボスバトル的なことが発生するところじゃんとか思っていました。
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とか思っていたらこんな広い草原が広がっていたりと、本当にどれだけ土地有り余っているんだろうとか思っていました。ただ天気の良い日にここで寝転がったら
気持ちいいんだろうなぁと思います。
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という形で探検を終え、お土産を買いに行きました。
ここで買ったのは石鹸で包みをはがす前からとてもいいにおいがする石鹸が置いてあり、アロマとしても利用できそうとか思っていました。
そして、無事にみんなと合流しヴェルサイユ宮殿を後にするのでした。
思ったよりというか広すぎてもう一つ建物があったそうなのですがとてもそちらまで回り切ることができず、また次に行ったときには
ぜひとももう一度来たいなぁと思いました。

ルーブル美術館入口まで

ヴェルサイユ宮殿の探検を終え、一度パリ市内まで電車で戻ろうとしていたところで午後1時半程になっており、一度ルーブル美術館に行こうという話をしていました。
そんな話をしている電車の途中で事件が起こるのですが…

電車に乗り換えをしている途中に、急に駆け込み乗車的に2人の白人が電車の中に入ってきました。
するとそのうちの一人がAHのポーチに上着を掛けるようにし、周囲の視界から入らないようにしていて、もう一人がそれを見張るようにしていました。
私は、なんかヤバそうだなと思っていました。そして次の駅に着いた時にその二人はそそくさと逃げるように電車を降りました。
そしてAHのポーチはチャックが開いていて、なんと中から財布が見えていたのです。確実に盗もうとしていたのです。
こんなに堂々と盗もうとするんだなと、みんなであれはヤバかったということを話し合っていました。いやこういうことが普通に行われるぐらい治安が悪いんだなぁと思います。
当の本人であるAHは本当に怖がっていて、ただ何もできなかったと言っていました。結果的に本当に何も盗まれなくてよかったなぁと思います。
こんな事件もありながら、ルーブル近くの駅にたどり着きました。

一番近くの駅からルーブルに行くまでの間にもさまざまな彫像や建物があり、歩けば歩くほど魅力が詰まっている街だなと思ます。
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そして一度ルーブル美術館の入口までたどり着きました。入口から荘厳なつくりをしていて、色々な垂れ幕が垂れ下がっていました。
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ここまで来たはいいのですが、ルーブル美術館の中を見学する時間が無く、次の日に回すことになりました。そして昼ご飯をルーブル周辺で食べることにしました。
お昼ご飯はいつものごとく適当にルーブル周辺で選びました。

お昼ご飯

お昼ご飯に入ったレストランは白いテーブルクロスがかけられており、おしゃれな雰囲気を醸し出していました。
個々の店員さんもとてもやさしく、メニューの説明をしてくれたりしていました。フランスはいい人と悪い人の差が激しいなぁと思います。
とりあえず食前のワインを頼み、それとともに前菜が届きました。ワインは私はよくわからないのでみんなに合わせてボトルを頼みテイスティングはTTが行ったと思います。
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前菜はハムのオリーブオイルサラダを頼みました。オリーブオイルとハムの塩気がとてもマッチしていて、チーズの濃厚なコクがまろやかさを与えてくれます。
そのあとにワインを飲むと味わいがすっきりとリセットされるようでとても美味しかったです。
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そしてメインディッシュがきました。
このお店のメインディッシュはパスタが人気らしく、私もパスタを選びました。シーフードのトマトパスタを選んだのですが、
日本で食べるものとはまた格別にトマトの甘みとシーフードがマッチしていて、麺もとても良い感じで美味しかったです。そしてワインがまた合う。
どうしてフランスで食べる飯はこんなに美味しいのか。
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そんなこんなで我々は食事を満喫し、お会計をすることになりました。今回は誰が払おうかという話をしていたところ、ノリの良い店員さんから
ボスがおごってやれよといい私の肩をたたいたのでそのノリで私が一度会計をすることにしました。こういうときだけ面白いフランスの人たち。コロナが流行りかけと
言いながらそれでも外国の人に仲良くしてくださるのでとても気がいい人たちなんだろうなぁと思いました。もしかするとビジネスでやっているだけなのかもしれませんが。
そしてお会計を終わらせて、店を出ました。

今回訪れた店はこちら
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※履歴が残っていなくて、店の写真しかありません。わかる方教えていただけるとありがたいです。

次回

美術館を諦め次に向かったのは、荘厳な音楽が奏でられる大教会だった。
そこで私たちは眠りの歌を聞いてしまう。果たして無事に家に帰りつけるのか!?
次回「大教会とバスジャック」
お楽しみに!

次回の記事はこちら
shussy8.hatenablog.com